先日、マンションの耐震工事の準備工事として廊下に墨出しをする作業を行いました。
墨出しといってもなんのことかわからない方がほとんどだと思います。
今回は、建物に補強の鉄骨を取り付ける位置を出す作業を行いました。
一般的には、建物を建てる位置を決めるしるしをつけたり、
建物に何かを取り付ける作業をするための基準の線を引く作業のことを言っています。
この作業には、建物の床や壁に直線を引く道具墨ツボという道具が使われます。
この墨ツボという道具は、古代エジプトの時代から存在したもので、
糸に墨汁をつけて長い距離に直線を引くことができるものです。
今では、レーザー光線で直線を出せますが、実際はその線にしるしをつけ墨ツボというもので直線を引き、
壁の位置や天井の位置等の建物を造る際のすべての基準線を引いています。
この作業は、地味で皆様に知られていない作業ですがとても重要なことだと思いますし、
これから将来もなくならない重要な作業だと思います。
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床に墨で壁の位置を出した様子です。この線を基準に、職人さんたちが柱や壁を作ります。 | 今回は廊下で、基準になる垂直な線を出しました。同時に平行線も出しました。 |
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昔は(40年前くらい)、このような道具の中に墨汁を入れて糸を引っ張り直線を描いていました。 | 今では、このように墨ツボも進化していますが直、線を引く原理は同じです。 |
マンション大規模修繕工事のニーズワン
工事部 矢澤