先日、石綿作業主任者の講習を受けました。
高度成長期に建てられた建築物の解体が進む中、石綿を吸入する事による肺がん、
中皮腫等の重篤な健康障害、労働災害を起こさない指揮管理を行う目的として、
作業主任者制度が設けられています。
平成18年9月以降は代替えが困難な一定の適応除外製品を除き、製造等が禁止され、
平成24年にはすべての製品が禁止されました。(※試験に出ます)
石綿の種類は6種類で二つの石族に分かれます。
石綿製品の9割に使用されているのがクリソタイルです。
蛇紋石族-クリソタイル(白石綿)で名前の由来は繊維形状が長くてくねくねしているので蛇紋だそうです。
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性に優れて安価、「奇跡の鉱物」と呼ばれたそうです。
問題は繊維の細さ、髪の毛の5000分の1程度の繊維は空中に飛散して人間が吸入すると肺胞に沈着します。
大量に吸入すると、それが元で肺がん・中皮腫を誘因します。
奇跡の鉱物は「静かな時限爆弾」と呼ばれるようになったそうです。
因みに一番発がん性が高い石綿はクロシドライトでクリソタイルのリスクが1として、
クロシドライトは50~100倍のリスクがあるそうです。
クリソタイルを一番産出していたのはカナダの鉱山で、今はもちろん閉山しています。
昔は毛布や布団の中綿にも使用されていたそうで恐ろしい事です。
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マンション大規模修繕工事のニーズワン
工事部 K