工事部スタッフ

アスベスト②

 

 アスベスト(石綿)を使った建材製品は1955年ごろから使われ始め、

ビルの高層化や鉄骨構造化に伴い、鉄骨造建築物などの軽量耐火被覆材として、

1960年代の高度成長期に多く使用されました。

また石綿は安価で、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性など多様な機能を有していることから、

耐火、断熱、防音等の目的で使用されてきました。

但し、有害性が問題になり1995年から徐々に有害性の高い物を禁止、

含有率を低下させるなどの段階を踏み2006年9月以降は、代替が困難な一定の適用除外製品等を除き、

石綿及び石綿をその重量の0.1 %を超えて含有するすべての物の製造等が禁止されました。

2012年3月1日以降は、「石綿分析用試料等」を除く、すべての石綿含有物の製造等が禁止されました。

今後は石綿が大量に輸入使用された1970年から1990年頃に建てられた建築物の老朽化に伴い、

建築物の解体が増加します。

そこで、解体等の工事における石綿のばく露防止対策の一層の徹底を図ることなどの目的から

石綿に関して独立した規則として2005(平成17)年7月に「石綿障害予防規則」が施行され、

その後、2020(令和2)年7月には改正が行われました。

また、解体等工事に伴う石綿飛散防止対策の一層の強化を図る

「大気汚染防止法の一部を改正する法律」が2023(令和5)年10 月から施行されます。

マンション大規模修繕工事のニーズワン

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