私自身は新築物件の積算部門に従事していた期間が長く、マンション大規模修繕の積算に
あたっては未だ経験も浅く、この先身につけていかねばならない事も数多くあると感じて
おります。
その、短い経験の中で感じとった新築物件との違い並びに注意点について整理してみました。
【新築物件とマンション大規模修繕との違い】
1. 現存建物>設計図書。
新築物件は設計図書よりの積算が主となりますが、マンション大規模修繕は、現実の
建物がそこにあるのですから現地実測調査が前提となり、設計図書との違いがあれば
修正を加えながらまとめあげていきます。
(笑い話ではありませんが、設計図書と調査建物で1層分の階数が違ったこともありました。)
2. 入居者が生活している中での工事。
新築物件との大きな違いは、入居者が生活をしている中での工事となります。
安全面への配慮はもちろんの事、普段の生活環境をできる限り崩さないような施工条件・
設計仕様等を考慮していきます。
3. 現場での劣化状況に応じた提案。
最近、特に気にかかっている一例で、斜壁の改修工事があります。どこの建物でも
一般外壁に比べると傷みの度合いが進んでいるのが現状です、改修方法は幾通りか
考えられますが、どの提案がその現場状況に一番適するのかどうかで悩んだりします。
以上、3点を取り上げてみました。
「お客様が満足し、快適な生活が送られるよう」を念頭においての積算を心掛けていきます。
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マンション大規模修繕のオガワリフォーム
積算課