建物の外壁は、日光、風、雨、雪、雹(ひょう)などさまざまな自然現象に常にさらされています。
今回は、雪が外壁に与える影響についてご説明します。
雪害とは、雪によって生じる災害で降雪作業中の転落事故や雪崩(なだれ)による被害が代表的ですが、
外壁にも大きな影響があります。
豪雪地帯では、屋根に積もった雪が軒先から大量に落ちた場合、雨樋やカーポート、
地面に置いてあったバイクや自転車等が破損してしまうこともあります。同様の被害が外壁にも発生します。
積雪には氷のように固い状態のものもあり、地面の固い雪にあたって角度が変わり、
外壁にぶつかることがあるのです。
衝撃で外壁表面が凹んでしまったり、表面に穴があいて下地が見えてしまったりすることもあります。
また、外壁が雪で覆われたり、気温が上がって溶けたりを繰り返すと、
外壁内部に含まれている水分が氷になったり水に戻ったりします。
氷の状態だと体積が大きくなるため、外壁を膨張させひび割れを発生させます。
次に水に戻ると体積が元に戻り、ひび割れた隙間からより多くの水分が入り込み、より大きな氷になる…
といったことが繰り返されることで徐々に外壁が内側から破損していきます。
これを凍害といいます。
また、外壁材と外壁材の継ぎ目の隙間は充填剤で埋められており経年劣化が早い部分です。
防水対策としては外壁をチェックし、塗装剥がれやコーキングの劣化があればメンテナンスを検討しましょう。
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マンション大規模修繕工事のニーズワン
アフター点検部 根本