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地震が引き起こす建築物破壊の危険性

 

建築の設計という視点から地震を考える時、

地震の揺れの大きさを示す震度とは別に揺れの周期が重要となります。

建物にはそれぞれ揺れやすい周期があり、地震の揺れの周期と一致し共振すると大きな被害となってしまいます。

揺れの周期により地震は4種類に分類され、

周期が約0.5〜1.0秒のものが短周期地震動、1.0〜2.0秒のものがやや短周期地震動、

2.0~5.0秒のものがやや長周期地震動、5.0秒以上のものが長周期地震動と呼ばれています。

住宅や小規模建築~中規模建築はやや短周期地震動の際に大きな揺れになりやすく、

1995年の阪神・淡路大震災では大きな被害が観測されました。

一方、高層建築物が影響を受けやすいのが長周期地震動です。

地震動が長距離・長時間伝わるのが特徴で、

2011年の東日本大震災では震源地から離れた地域でも高層建築物が大きく揺れました。

⚫️建物を地震から守る3つの構造

建物の地震対策を考えるとき、耐震構造・制振構造・免震構造の3つの構造を知る必要があります。

いずれも地震による被害から建築を守る構造方式ですが、それぞれに特徴があります。

建築に要求される機能にふさわしい、適切な構造を選択することが肝要です。

①耐震構造とは:主架構である柱・梁・壁の強さと硬さで地震に耐える構造です。

②制振構造とは:建物内に配置した制振部材(ダンパー)で地震エネルギーを吸収し抑える事が出来る構造です。

③免震構造とは:建物と地盤を切り離してアイソレーターで浮かし、

ダンパーで地震エネルギーを吸収建物と地盤の間に設ける免震層で地震エネルギーを吸収する構造です。

⚫️この機会にマンションの耐震について確認

「備えあれば憂いなし」です。

マンションの耐震を確認するだけでも、ご提案いたします。

 

 

 

マンション大規模修繕工事のニーズワン

アフター点検部 根本