コンクリートは、年月が経つにつれてもろくなるのが普通だ。
だが、古代ローマ時代に作られた岸壁のコンクリートは、時間が経てば経つほど強度を増していた。
その驚きの理由が、米研究チームによって解明された。
古代ローマ帝国が滅亡したのは1,500年以上も前のことだ。
だが、この時代に作られたコンクリートは、現在も十分強度がある。
例えば、ローマにあるパンテオンは無筋コンクリートでできた世界最大のドームといわれているが、
約2,000年経った今も強度を保っている。
これは現代のコンクリートでは考えられないことだ。
(現在のコンクリートの寿命は、50年から100年程度とされる)。
なぜ、ここまで古代ローマのコンクリートが強いのか。その謎が解明されつつある。
古代ローマ時代のコンクリートは、火山灰、石灰、火山岩、海水を混ぜ合わせて作られている。
このうち、重要な役割を果たしているのが、最後の材料である海水だ。
この珍しい材料の組み合わせのおかげで、1,000年以上の時間をかけてコンクリート内で新しい鉱物が形成され、
ますます強度を増しているらしい。
研究が進み遠くない未来に、寿命が1000年のコンクリートが開発されるかもしれません。
※写真:ローマにあるパンテオン
![]() |
![]() |
マンション大規模修繕工事のニーズワン
アフター点検部 根本