タイル工事でタイル浮き補修という工事があります。
タイル浮きとは、コンクリート躯体とタイルを張り付けている張付け材が剥離をして起こる不具合で、
浮いている箇所は、不具合調査用のハンマー等を使用してタイルを叩くとゴロゴロといった音がします。
剥離をしているタイルは落下し、人的災害等が発生する恐れがある為、補修を行います。
タイルの浮きや剥離の主な原因は、
①下地調整モルタルの硬化不良(下地コンクリートへの下地処理不足によるドライアウト)による接着強度不足
②下地調整モルタルやタイル張付けモルタルの塗り厚不足によるモルタル層内の接着強度不足
③コンクリート躯体面の事前目荒らし等の下地処理の未実施
④伸縮調整用タイル目地の未設置や誤った場所に設けられている事が挙げられます。
今常駐している現場ではタイル浮きが多く発生しています。
不具合のあるタイルを撤去したところ、コンクリート躯体の事前目荒らしがされていない事が主な原因でした。
タイルの張替えを行う際にコンクリート躯体面に工具にて目荒らしをしてからタイルを張ります。
そうすることによって接着強度を確保できます。
マンション大規模修繕工事のニーズワン
工事部 宮澤