労働安全衛生法施行令および石綿障害予防規則が2005年8月に改定され、

規制の対象となる石綿(アスベスト)含有率が1.0%から0.1%に改められ2006年9月1日から施行されました。

アスベスト解体のピークは2028年頃(5年後)になるため、

ピークに合わせて法規制が徐々に厳しくなってきております。

先般、石綿作業主任者講習を受講し技能講習修了証を発行してもらいましたが、

このご時世、全てにおいて『資格ありき』となってきているため工事部員は全員が取得しなければなりません。

2006年9月1日以前から新築工事がスタートした物件は外壁や天井にアスベストが混入されている

(ほとんどの物件が含有率の最も低いレベル3)可能性が高いため、事前調査を実施して、

その結果等を工事現場の見やすい位置に掲示することが徹底されております。

弊社においても当然、全現場で掲示をさせております。

アスベストは肺の奥まで到達し、蓄積され、体外への排出も分解もされないままDNAや免疫系に影響を及ぼし、

肺がん・石綿肺・悪性中皮種等の重篤な疾病を引き起こす原因となります。

また症状が出るまでの潜伏期間が10~50年と非常に長く、じわじわと体を蝕み続けます。

大規模修繕工事の中でも特に下地補修工事やタイル補修工事を施工する際は、

アスベストの飛散防止対策や施工方法を十分に検討して施工を行う必要があります。