大規模修繕工事は、工事項目で大まかに分けると

①共通仮設工事

②直接仮設工事

③下地補修工事

④タイル補修工事(外壁等がタイル仕上げになっている場合)

⑤シーリング工事

⑥洗浄工事

⑦各種塗装工事

⑧各種防水工事

⑨その他建築雑工事の9項目から成り立っております。

前回は「⑧各種防水工事-4塩ビシート防水工事アンカー固定工法」についてコメントしましたので、

今回は「⑨その他建築雑工事-駐輪場改修工事」についてコメント致します。

駐輪場改修には、「上屋」と「ラック」のセットでの改修、または各々単独での改修に分かれます。

上屋には片流れタイプ・センター柱タイプ前柱タイプ・Y合掌タイプ等、様々な形状の上屋がありますが、

限られたスペースの中で一般的に多く選択される上屋は、

片流れタイプ(最も主流)とセンター柱タイプの2種類と言えます。

弊社での施工実績も片流れタイプの改修が最も多い形状です。

選ばれる理由としては、最も間口が広く取れ、支柱のピッチや広さも現場のスペースに合わせて

調整がし易いためです。

駐輪ラックにも垂直ラック・スライドラック・2段ラック・固定式ラックと様々な仕様がありますが、

ラックについても上屋と同じく限られたスペースの中で、

出来るだけ多くの自転車が収納可能なスライドラックが最も多く選択されます。

近年ではマウンテンバイク・電動アシスト自転車・子供乗せ自転車等、1台分の幅を必要とする自転車が多いため

弊社でも必然的にスライドラック式を選択することが多くなります。

マンションの場合、長年住んでいると自転車が徐々に増台して、

自転車置場や駐輪スペースの確保が問題となっているマンションが増えてきており、

出来るだけ既存の駐輪スペースを有効に使うために自転車置場の改修工事を行う管理組合が増えてきております。

修繕積立金を計算しつつ、早めに駐輪場改修の計画を立案されることをお勧め致します。

次回は「⑨その他建築雑工事」の中から『駐車場改修工事』についてコメント致します。

 

マンション大規模修繕工事のニーズワン

増田浩二