大規模修繕工事は、工事項目で大まかに分けると
①共通仮設工事
②直接仮設工事
③下地補修工事
④タイル補修工事(外壁等がタイル仕上げになっている場合)
⑤シーリング工事
⑥洗浄工事
⑦各種塗装工事
⑧各種防水工事
⑨その他建築雑工事の9項目から成り立っております。
前回は「⑧各種防水工事-4塩ビシート防水工事アンカー固定工法」についてコメントしましたので、
今回は「⑧各種防水工事-5 勾配屋根用シングル葺き防水工事」についてコメント致します。
シングル葺きは防水性能はもちろんのこと、耐候性・断熱性・斜熱性にも優れております。
既存の勾配屋根がシングル葺きだけでなく、コンクリート・モルタル・磁器タイル・板状下地にも適応しており、
改修が可能です。勾配屋根は垂直壁に比べてとても漏水が起こりやすい部位です。
特に既存仕上げがタイル張りの場合、磁器タイルの欠損・ひび割れ・浮き等により頻繁に漏水が発生致します。
そのような劣化状況で最も安心できる防水改修方法がシングル葺きとなります。
シングル葺きで改修することにより購買屋根の色がワンポイントで濃くなり、建物全体が締まって見えるようになります。
大規模修繕工事の計画があり、勾配屋根(斜壁)があるマンションの場合は、
シングル葺き防水を改修案に追加されることをお勧め致します。
ちなみに、シングル葺きには雨に濡れると黒曜石のように深く漆黒の輝きを放つ,
天然石の砕石粒を使用した重厚感のある高級シングルもあります。
次回は「⑨その他建築雑工事」の中から『駐輪場改修工事』についてコメント致します。
マンション大規模修繕工事のニーズワン
増田 浩二