今回は、予備費についてのお話です。
大規模修繕工事を行うにあたり監理者は工事範囲を決め、仕様を決め予算を決めます。
しかし、管理組合様の予算が不足していたりすると工事の範囲や使用材料等を変更しなくては
いけなくなります。
また、下地補修工事の増加などの実数精算項目もあります。
そうした時に工事金額だけしか予算として考えていないと当初予定していた工事が出来なくなり、
大規模修繕の目的を果たせないことになります。
そこで大規模修繕工事では予備費を設けます。通常工事金額の10%が普通ですが、建物の
築年数が古いと20%位みておいたほうがよいかもしれません。
塗装がメインの建物では塗膜を剥すことが必要になる場合もあります。
防水工事では漏水があったりすると原因を調べる調査費も発生します。
大規模修繕工事は想定していない工事が必ずでてきます。
「備えあれば憂いなし」昔からよく言われていますよね。不測の事態が発生しても対応できるよう
予備費も必ず計上して下さいね。
では、またお会いしましょう。
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プール状になっていた屋上防水
既存アスファルト防水層の中に水が廻ってい
た状態。
漏水になる前に施工ができ一安心 |
換気ガラリを外してみれば
ダンパーが錆びていて機能していない状態に
なっていた。 |
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防水塗膜が剥がれている状態
既存の防水がウレタンでしてあっても塗膜が
浮いて剥がれることがあります。
この場合は上からウレタンを塗重ねるので
はなく、塗膜を撤去する必要があります。 |
マンション大規模修繕工事のオガワリフォーム
工事部:荒木