工事部スタッフ

錆と鉄の関係

 

大規模修繕工事を行う際に必須項目の鉄部塗装工事。

しっかりとケレン処理を行った後に錆止め塗装を行い、上塗り塗装を行います。

竣工1年後にアフター点検に伺うと塗装したはずの鉄部にもう錆が発生している…

そもそも錆は何かと言うと、正体は酸化鉄となります。鉄(スチール)の原料となる鉄鉱石も酸化鉄で、

酸化鉄から酸素を奪って鉄の液体をつくり炭素量を調整する事により一般的に皆様が思う、

鉄(スチール)になります。※正式には鋼。人の手を加えて作る鉄は地球上の環境下では空気に触れます。

空気がずっと乾燥している状態であれば安定している鉄ですが、

水分を含んだ空気中(酸素と水)は化学反応を起こします。この時、反応するための電子を鉄から取り込みます。

ここで出来上がるのが、水酸化鉄となります。そこから水分が無くなり酸化鉄となります。

この酸化鉄(錆)は脆くポロポロと剥がれます、これを繰り返す事が問題となります。

長々と書きましたが、地球上での安定した鉄=酸化鉄(錆)。

地球上での安定した状態(錆)に戻さないようにするには→空気と触れさせない事。空気に触れさせない為には、

→空気に触れさせない層を作る=鉄部塗装となります。錆はポロポロ取れる→ポロポロをしっかりと綺麗にして

鉄部との付着力の強い錆止めを塗布し空気と触れる事を防ぐ。

付着力の高い錆止め(エポキシ樹脂系)は紫外線に弱い為、上塗り塗装で保護。

各工種共に下地は大事ですね。

マンション大規模修繕工事のニーズワン

工事部 K