「下地補修工事」について詳しく説明致します
劣化調査の結果に基づいて、いよいよ下地補修工事が始まります。
仕上げ材の「浮き」や「割れ」の状態に応じて、いろんな工法で補修を行います。
これから、その工法を一つずつ説明していきます。
また、この段階で、騒音や振動を伴う作業が始まったり、バルコニーでの物干しに制限がかかってきます。
マンション居住者の皆さんには、少しうるさくて不便かと思われますが、
ご自分の住む家が健全にきれいになる為ですので、施工者からの「お知らせ」等を確認しご協力が必要になります
◆外壁タイルの浮き補修(エポキシ樹脂ピンニング工法)
外壁タイルが下地のモルタルやコンクリートと接着が悪く、浮いている状態の時に行う補修方法です。
壁に穴をあけ、その中にエポキシ樹脂(接着剤)とステンレスピンを挿入しコンクリート、
モルタルとタイルを一体化させ、剥離、剥落を防止する工法です。
〇ハンマーで浮き状態を確認して、注入孔の配置を決定します。
その位置に電気ドリルで、コンクリートに30㎜以上打込むように孔をあけます。
この時に、電動ドリルの穿孔音と コンクリートを伝わる振動音が断続的に 発生し、少しうるさく感じる段階です。 |
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〇孔あけ後、ブラシやブロアー等で孔内を清掃します。
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〇グリスホンプでエポキシ樹脂を注入孔に挿入し、一箇所に25cc程圧入します。
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〇直径4㎜の全ネジステンレスピンを挿入します。
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〇ピン挿入後、表面をエポキシ樹脂パテで仕上げます。
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〇施工完了後、24時間養生します。
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マンション大規模修繕のニーズワン
杉本 達男