日曜日のドラマで「14歳の少女が乳がんにかかる可能性が2%しかなく、見落としそう
になる考えを見直し、乳がんを発見する。」ということをたまたま見ていて似たような
ことがありました。
着工したばかりですが、雨漏れが長年続いていて、ご苦労されているお部屋があり、
管理会社からの依頼があり、バルコニーの全面シール仮防水を行うこととなりました。
①状況として
以前から雨の日直後でなく、時間がたって漏れてくる。
外壁にはクラックや樋廻り等いろいろな雨の侵入条件は考えられた。
しかし、上階はルーフバルコニーであり、そこからの可能性が高いとのことで、
緊急性もあり、コーキングにて仮防水を行いました。
バルコニーの防水表面は劣化し、防水を切ってみると水が中から浸み出てくる
状況であった。
②施工後、結果
まだ、雨漏れは、止まらないとの結果となる。
さらに雨が降っていなくても雨漏れしているとのことから、もしかして、
水漏れの可能性では?
バルコニー内には、給湯器、散水栓があり、そこへきている配管ではと考え、管理
会社に説明し、上階の水圧試験をお願いした。
③水圧試験結果
微量の水圧ダウンがあり、水漏れがある可能性が高いことを発見。
そのお部屋の押し入れ下の配管を見たが、水漏れ形跡なし、しかし、そこからバル
コニーに分岐している配管からの可能性が高くなった。
④対策
分岐している配管はバルコニー梁、床の中に埋設されており、修繕不可能であり、
バルコニー内の配管はつぶし、新設する提案をした。
最終結果は、これからとなりますが、雨漏れでなく水漏れであった点は、いろいろな
条件を考えから捨てなかったことからでした。
原因つぶしの対策を打つ場合、優先順位の高い対策から始めることも重要ですが、
原因の深堀がもっと重要であることを改めて考えた次第です。
以上
マンション大規模修繕のオガワリフォーム
工事部 村上