同業からの転職で2008年にニーズワンに入社した齋藤。年齢は若くても管理者としての経歴はもう十数年になる。管理の手腕を評価され、課長に昇格した。
この仕事を選んだきっかけを聞くと、「なりゆきで」という、そっけない答えが返ってきた。ただ、「マニュアル仕事や単純作業が苦手だから、この仕事は向いていたのかもしれない」と振り返る。施工管理の仕事は、ある程度のセオリーはあっても現場ごとに制約があり、工夫や注意が必要。その都度、頭をひねって考えなければいけない。緻密に立てたつもりの工事計画も、天候や不測の事態によって変更を余儀なくさせられることも少なくない。「神経をつかうけれど、単純作業の退屈さに比べればずっとおもしろい」というのが齋藤の考えだ。