大規模修繕工事に必要な費用の中で最もお金が掛かる工事が仮設工事となります。
仮設工事は「工事を行うために必要な準備の工事」であるため、建物に直接残らない工事です。
そのため、建物全体に足場を架け、倉庫・廃材置場等の仮設物を設置する工事を行う際は、
足場が必要とされる工事を出来る限り行うことが費用対効果が得られ、
修繕積立金を上手く活用するコツとなります。
大規模修繕工事は12年~15年周期で実施することが適正周期であると判断されます。
工事に掛かる費用は(工事内容により大きく異なりますが)
世帯当たりおおよそ50~100万円程度が目安となります。
つまり、工事の際に各世帯からの一時金徴収や金融機関からの借入れをせずに1年間で効率よく
修繕費を貯めていくには1世帯当たり約¥67,000/年間(約¥5,600/月間)を集めることが望ましいと思われます。
実際にはその金額をなかなか簡単には集められないマンションがとても多い現状ではありますが、
マンションの資産価値と美観の維持を行うためには必要不可欠となりますので、
管理組合員の皆様と早め早めの話し合いを持たれるよう、ご検討くださればと存じます。
マンション大規模修繕のニーズワン
増田 浩二