最近、体が思うように動かなくなった工事部の平田です。

若いころはどんなハードな仕事をしても翌日には疲れが抜けきっていたのに、最近は疲れが蓄積するようになり

ました。年をとったのですね。年をとったというのも当たり前、来月に社員旅行があるのですが実に30年ぶりに

海外に行くことになりました。

19歳の頃、私はカナダの公立大学「ブリティッシュ・コロンビア大学」の学生で学校内にある学生寮に住んで

いました。学生寮を出てからは一般家庭にホームステイし、バスに揺られながら学校に通う毎日。

確か、ホームステイ先にはご夫婦の他に5歳くらいの小さな女の子と生まれたての赤ちゃんがいた記憶がありま

す。カナダは元々はフランス領で、国民の公用語は英語ですがフランス語を話す人も沢山いました。

ちょうど上野動物園の「ランランとカンカン」に赤ちゃんが出来た年で(この赤ちゃんは生まれることなく、

しかも、ランランは妊娠中毒で死亡してしまった)、日本のニュースがテレビで流れるのを見ながら5歳の女の子

とパンダの話をした記憶があります。

あの子も今は35才、今頃はお母さんになっているのでしょうね。

大学を終えてからはシアトル経由でアメリカに入国し、ロサンゼルスとサンフランシスコに暫く滞在しました。

やがて帰国の日を迎え、日本の大学に復帰してから卒業し、現在の私があります。

あれから30年が経ちパスポートも切れ、もう海外へ行く機会はないと思っていたのですが、社員旅行の旅行先が

香港に決まり再び異国の地を踏むことになりました。

帰国したとき母が成田空港へたった独りで迎えにきてくれていました。よく、帰国の便を知っていたと思います。

だが、迎えに来ていることを知らない私は検疫を受けてそのまま自宅に帰ってしまいました。

自宅に母が帰ってきて、初めて迎えに来てくれていたことを知ったのです。

私の81才になる母は、まだ海外へ行ったことがありません。昨日、ヘルニアの手術を受けました。

すっかり年をとり、歩く姿も危なっかしい母。今回、自分がパスポートをとったのをキッカケに、母が元気なうち

に海外に連れていってあげたいと思います。

このブログを書きながら当時を思い出し、久しぶりに母の声を聞いてみたくなりました。

 

マンション大規模修繕のニーズワン

工事部 平田