1年前から現場に出て経験を積んだ。
「技術的な知識はもちろん、お客さまとのコミュニケーション力が求められる仕事です。技術的なことは上司や先輩に聞けばなんとかなりますが、住民の方に対しては新人かどうかなんて関係ないですから。何もわかってないと思われたら、会社全体への不信感につながりますから、それだけはないように1年目から気をつけました」
現場をつぶさにまわって住民の方とのコミュニケーションを重ね、普段から良い関係を築けるように努力した。
お客様の在宅が必要な工事については、お客さまの協力も必要になる。なかには不満を口にされるお客様もいる。そんな時、どう妥協点をみつけて納得していただけるか。説得力を増すには技術的な知識も必要になる。
「結局、技術とコミュニケーション、どっちも必要なんです」と田村は笑う。
技術面については職人の仕事をみて、学ぶようにしているそう。「できるだけ職人さんに積極的に質問するようにしています。忙しいなかで、快く教えてもらうには、またコミュニケーションが必要になります(笑)」。まだまだ修練が必要なのだそうだ。
雨が続いてスケジュールが遅れ、休日をつぶして挽回したこともあった。それでも住民の方から差し入れのお菓子をいただいたり、顔をあわせると声をかけていただけることも増えた。すべての工事が終わって、住民の方から感謝の言葉をいただくたびに、喜びを感じている。