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相手を敬うこと。
率直にものを言うこと。
齋藤
工事部課長
一級建築施工管理技士
やってみて気がついた、この仕事のおもしろさ

同業からの転職で2008年にニーズワンに入社した齋藤。年齢は若くても管理者としての経歴はもう十数年になる。管理の手腕を評価され、課長に昇格した。

この仕事を選んだきっかけを聞くと、「なりゆきで」という、そっけない答えが返ってきた。ただ、「マニュアル仕事や単純作業が苦手だから、この仕事は向いていたのかもしれない」と振り返る。施工管理の仕事は、ある程度のセオリーはあっても現場ごとに制約があり、工夫や注意が必要。その都度、頭をひねって考えなければいけない。緻密に立てたつもりの工事計画も、天候や不測の事態によって変更を余儀なくさせられることも少なくない。「神経をつかうけれど、単純作業の退屈さに比べればずっとおもしろい」というのが齋藤の考えだ。

人に動いてもらうのがこの仕事のむずかしさ

マンション修繕工事現場では、平均50人もの職人たちが関わる。職人にそっぽを向かれれば工事が進まないし、言いなりになりすぎても仕事にならない。自分が動くのではなく人を動かさなければならないのがこの仕事の難しさだ。

駆け出しの頃は、職人たちとの関係に悩んだこともあったそうだ。職人の仕事をつぶさにチェックし、怠慢があれば口うるさく注意した。自分なりに職人たちを管理しようとしたが、反感を買うばかりだった。考えてみれば、職人たちはその道のベテランばかり。若造の自分が上からものを言っても、気持ちよく仕事をしてくれるはずがない。余計なプライドを捨て、管理するのではなく学ぶ姿勢で職人たちの仕事を見ることにした。習得に何年もかかる技術。より良い補修をするための一手間。簡単にやっているようで実は体力を使う作業。その仕事をする人の苦労やこだわりを知ることで、自然に職人たちを敬い、感謝する気持ちが芽生えた。

自分が思ってることなんて、意外と相手に伝わってしまう
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「思ってもいないのに、言葉だけでお世辞や感謝の言葉を並べても、相手には必ず伝わってしまいますよね。どれだけ現場の苦労を知って、相手を敬うことができるかが大事じゃないですか?」

職人を敬う気持ちが育つに連れ、齋藤の言動も少しずつ変わったのだろう。ひょうひょうとしていて周りのことになど興味がないようにみえて、ゴミが落ちていたらすかさず拾うし、職人への声かけも欠かさない。現場を統括する者として、安全管理やお金のこと、働きやすさなど、すべての目配りを欠かさない。それはもう「気をつけている」というよりも、身体にしみついた習慣のようなものなのかもしれない。

今でも職人との衝突がないわけではない。工事のクオリティを維持するためには、主張を曲げない強さも必要だ。それでも、根底に相手に対するリスペクトがあれば、埋められないほどの溝ができることはない。

チームで仕事をするから、居心地の良さも大事
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休みの日には同僚をさそって出かけることも多い。ゴルフ、釣り、自転車などおもしろそうなことを見つけては計画を立てる。普段はやりとりする機会の少ない営業や積算などのスタッフにも声をかける。仕事中にはできない話も聞けるし、他の部署との連携をはかることができる。

ニーズワンには、こうした人間関係の良好さが根付いている。「人がギスギスしてない。職場の雰囲気が良くて、だから居心地が良いんです」。新入社員にもその居心地の良さを感じてもらえるよう、気を配っているそうだ。現在は課長の立場だが、「もっと良い会社になるように会社全体のことを考えて仕事をしているし、上を目指してやっています」と、隠さずに向上心を口にした。

「きれいになった」の一言も、率直な感想だから胸にひびく

最後に、この仕事で嬉しかったことを聞いた。少し悩んでから、「そういえばこの前、新聞勧誘のおじさんがポツリと『久しぶりに来たらすごいきれいになったな』って言ってたんです。住民でもなくて、ぜんぜん関係ないおじさんが、ただきれいになったと思ったから素直にそう言った、そういう何気ないひとことが、妙に嬉しかったりするんですよね」

人を動かすのはただの言葉ではなく、正直な気持ちに基づいた言動だ。先ほどのエピソードを裏付けるような、齋藤の答えだった。

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