~地下ピットへの地下水の漏出~
今回は、マンション地下部分の地下水の湧出についてのお話です。
皆様のマンションには、地下部分がありませんか。
大体は、地下受水槽室、エレベーター油圧機械室、電気受・変電室などがあり、重要な設備が
あるにも拘らず、普段目にしない部分なので、関心も低いと思います。
地下なので、当然地下水の浸入・湧出の恐れが常にあるので、新築時にそうならない様に対処
されている筈です。
現在工事している物件の地下のピットの状況が掲載した写真です。本来は地下水が湧出しては
いけない筈なのに、写真の様にかなり大量に流入している。
揚水ポンプも15分に1回位稼働しています。
また、ポンプが故障した際、地下水が流れ出した跡が壁にくっきり残っています。
マンション大規模修繕工事というと、お約束の外壁や鉄部の塗装の塗り替え、タイルの貼り替え
や防水のやり変えがすぐ思い浮かびますが、こういった普段気が付かない
場所も点検してみた方が良いです。
通常は日常管理をしている管理会社の職掌範囲なのですが、いい加減な管理会社ですと
全く点検もしていないし、何かあっても報告も無い。こちらの物件も全く報告は無いそうです。
このまま放置していると、
①常時ポンプが作動しているので電気代が馬鹿にならない
②常時稼働しているのでポンプの寿命が短くなり交換の費用が嵩む
③現状2台で自動交互に稼働するようになっているが、万一両方とも故障した場合、地下室が
水没する危険がある→変電設備や受水槽揚水ポンプなどが水没してマンションのライフライン
が止まる 等怖いですね。
現実に今回の大規模修繕工事中に揚水ポンプが故障し、満水警報が鳴り響きました。
人通口溶離大量の地下水 流入 |
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過去にポンプの故障等で地下室に
水が流れ込んだ跡 |
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揚水ポンプは鉄製の為大分腐食して傷んでいる |
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水面の位置
人通口の向こう側は深さ50センチ位で満々と
水が溜っている |
マンション大規模修繕工事のオガワリフォーム
工事部 柳澤