大規模修繕工事は、工事項目で分けると

①共通仮設工事

②直接仮設工事

③下地補修工事

④タイル補修工事(外壁等がタイル仕上げになっている場合)

⑤シーリング工事

⑥洗浄工事

⑦各種防水工事

⑧その他建築雑工事

の、8項目から成り立っております。

 

今回は「①共通仮設工事」について書いていきます。

マンションの大規模修繕工事(改修工事)を実施するに当たり、

「工事を行うため」に必要な準備として仮設工事があります。

主なものとして、マンションの敷地内に仮設事務所及び作業員詰所・資材倉庫・

仮設トイレ及びシンク・廃材置場を設置するのですが、

立地条件等により施工物件近隣のアパートやマンションを借用する場合もあります。

大規模修繕工事を行う上では、とても重要且つ必要な工事となります。

この他に作業車両駐車場費や場合によっては居住者様の車両移動費、

電線が近くを通っている場合は仮設防護管費、道路占用許可申請・道路使用許可申請などの諸官庁手続き、

更にはエレベーターや廊下・階段の養生(物を運ぶ際に壁や床などを傷つけないように破損防止のための

保護材を取付けること)等、実際の工事が始まるまでに様々な準備が必要となり、

この準備工事(共通仮設工事)に掛かる費用は全て修繕積立金で賄うことになります。

 

皆さまのマンションではどのような仮設工事が必要となるのか、

数年のうちに大規模修繕工事を控えている管理組合・管理組合役員・修繕委員会等の皆さまにとって、

直接工事以外に必要な共通仮設工事について掛かる費用、特に大きな金額が掛かりそうな内容

(例1:工事期間中、居住者車両10台分の移動が必要。

 例2:国道の歩道沿いに建っているため、点字ブロックの仮設置が必要で道路占用料が高い。)

などについて調べておくことも予算取りには大切なことです。

ぜひご参照ください。

 

 

マンション大規模修繕のニーズワン

増田 浩二