私たちの会社はマンション大規模修繕工事の専門業者です。

上昇し続ける高齢化によって将来的に大規模修繕工事がどう変わっていくのかが非常に気になります。

既に15年後には3人に1人が65歳以上となります。

あくまでも個人的な見解ですが、恐らく30~40年後くらいには「親がマンションに住んでいて、

子供たちもマンションを購入していて、親のマンションを受け継いで住むという事がなくなった場合、

その部屋は空部屋となり、分譲マンションの空部屋が1棟のマンションの中で数軒~十数軒出てきてしまう。」

という現象が起こると思われます。

すると修繕積立金の未収金が発生するのではないか?

未収金が発生して修繕費借り入れの審査に通らないのではないか?

という問題が発生して、ついには必要な修繕費が確保できずスラム化してしまうのではないか?

という一抹の不安に駆られます。

その時私はすでに隠居しておりますが、この仕事に携わっている以上気が気ではありません。

もちろんマンション大規模修繕工事が無くなることは決してありません。

きっと近い将来、低価格・長期保証・長期耐用年数といった画期的な商材が

各メーカーから出てくる事でしょうから、そこに期待したいと思っております!

どの分譲マンションにも共通して言えることですが、マンションのスラム化を防ぐためにも、

修繕時期に達していないマンションこそ、すぐにでも長期的な修繕積立計画の立案に着手すべきと考えます。

 繰り返しますが、あくまでも個人的な見解です。。

 

 

マンション大規模修繕のニーズワン

増田浩二