大学の、演劇サークルで同期だった友達と会う機会がありました。
特に仲の良かった内の一人で、一か月に一回ぐらいは二人でお酒を呑んでいます。
元来役者志望であった彼は、しかし今、一介のサラリーマンとして社会に出ています。一方で、私には、
役者で飯を食べていこうと奮闘している友人もおりまして、そちらとも、定期的に会っては飯を食う仲です。
そんな演劇仲間と話す度に、数か月に渡って朝から晩まで稽古に明け暮れ、僅か一時間半の公演に全身全霊
を賭したあの時代が想起されます。
時折、また演劇をやろうと言われる事があります。
仕事終わり、それから、休日を稽古に費やして。しかし、最早全員の予定がぴったり合う事など滅多になく、
いつもいつも、やりたいね、で終わります。その都度、何だか寂しいような、そんな心持になります。
そんなあてどない無聊を慰める為かどうかは分かりませんが、ふと思いついたみたいに、過去、自分で書いた
脚本を読み返す事があります。びっくりします。人が読んで楽しい物かどうか、それは不明ですが、おそらく
当時の自分にしか書けないような作品に仕上がっています。
過去の作品を読み返す事は、あの時の自分の熱量や、自分の色を見ているようです。
今となってはもう人の演劇を観る事しかできませんが、あの時の演劇に打ち込んでいた私を羨ましく思います。
まぁ、大変だったので戻りたくはないですが。
マンション大規模修繕のニーズワン
工事部 櫻井