マンション大規模修繕工事というと、外壁や鉄部の塗装の塗り替え、タイルの貼り替えや防水の

やり変えがすぐ思い浮かびます。いわゆる外見上傷みがはっきりわかる部分です。

人間にたとえれば、年数の経過で「しわが増えた」「髪の毛が薄くなった」「肌がガサガサになった」

という感じです。しかし、そればかりではありません。「最近血圧が高くてね」「神経痛がひどくて」

「節々が痛くて階段の上がり降りが辛い」等、体の内面の不調も感じませんか。

これらの内面の症状、建物で言えば、給排水設備、電気設備の異変として現れます。

これら設備関係は、直接目で傷みが見えないので、つい見落とされてしまいがちですが、数十年

の経過とともに、やはり痛みも進んでいます。

写真は、今修繕工事を行っている築40年経過したマンションの「消防用消化ポンプの補給水配

管」の漏水の様子です。

今回の修繕工事では、配管の塗装のみの仕様でしたが、塗装の検査をしている際、水がにじみ

出ているのを発見、仔細に調査すると、長期間の腐食の進行で、配管の肉厚が薄紙1枚程度に

なり破れる寸前でした。案の定、翌日にはかなり大量に水が漏れ出してきました。すぐに監理者

様、管理組合様に連絡し、修理の同意をいただいて修繕完了。見落としていたら大変な事になる

ところでした。消防用設備なので不具合があっては法に触れるし、万一の際消火ポンプが作動し

なくなったら一大事です。

皆様のマンションも設備関係を再点検してみては如何ですか。

消火ポンプ補給水タンク 腐食が進行し破断しています

 バルブ、配管を更新し保温を巻き直し、

 

 支持架台を新設して 修繕完了

 

 

工事部スタッフ